自分は欲張りな人間なのでどうやったら一番自分らしく生きられるかとか考えたりする。むしろそれをモットーに生きようとしているのかもしれない。しかしこれがとんでも無く難しく、すぐに気を使ってしまって疲れてしまう。
 自分らしくというのは自分の行いに言い訳ができる自覚付きの我儘みたいなところがあると思う。しかしそれは他人から見ればやっぱり只の我儘なので時には相手を傷つけてしまったり図々しいと思われてしまって嫌われる。例えそれがあなただから大丈夫、この場だから大丈夫と一応判断していたとしていても。だから自分を出すという行為には間合いをはかる必要があると思うのだけれど、世の中には色々なタイプな人がいるのでそれぞれの傾向毎に試してみないとその距離感は掴めない。
 間合いを長く取れば相手も届かないし自分も出ないのでフラットな関係が築けるのかもしれない。今まで会ったことも見た事もない傾向を持ってそうな人にはついそうしたくなってしまう。自分の場合はその時を逃したら二度と会えない人もいると思うので、なるべくなら試してみたいと思っているのだけれど、できれば失敗は最低限度に抑えたい。
 人ととても仲良くなるということは間合いを詰める付き合いをすることだろうと思う。間合いを詰められると確信できる人とだけ間合いを詰める人もいれば、いろいろな人に自分の間合いを試そうとする人もいる。どちらの人が良いとも悪いも言えないしそれは人それぞれの処世術だと思う。
 たとえ自分の中でどんなに正当な理由があったとしても面倒だしやっぱり言いづらいし黙っていたい時もある。そこで振り返ってやっぱり自分らしさには必要だなぁと思った時には、昔の彼女に言われたことを思い出してみたりする。
「いい人いい人どうでもいい人って本当の事だよ」

 どうでもいい人になるのはどうでもいいことじゃない。