黄色い星を砕いて砂を作る。クラインの壺の一番大きな口からパラパラとそれを流し込む。何度流し込んでも流れ出てしまうそれは一筋の金色の道となってどこまでも遠くへ続いていく。宇宙の隅の小さな星で少年はいつまでもそれを続けている。

「僕にわかるはずなどないじゃないか」

何のために其れをするのかを彼は知らない。何故やめないのか其れも知らない。世界は知らなくていいことに満ちているし、知ろうとする事が良い事ばかり生まない摂理を彼は知っている。

金色の道は楽譜となって星屑にぶつかり音を奏でる。彼には決して届くことない、とても遠くのそのまた先で小さな音を奏でている。

空を見上げると天の河が横たわっていた。
ゆっくりゆっくりと流れていた。
何処か遠くから続くそれは絶えず小さな音を奏でている。

見上げてごらん夜空の星を。
彼の名前はカンパネルラ。

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