これは自分の話ではない、断じてない。2回ぐらい生まれ変わったらそんな人間になることもあるかもしれぬがそんなことはあるのだろうか。いやない。

テレビドラマというものがある。恋愛、フィクション、歴史物語などをプロの俳優さんや女優さんが演じるあれのことである。
流行り物にはあまり左右されない方であるがそういうのをたまたま、そう、たまたま見てしまったとする。いや、見た人がいたとする。特に恋愛ものなどではこちらをわざとやきもきさせるストーリーになっている事が多い。困難をわざとぶつけ、じらし、持ち上げてキュインキュインさせようとする奴らの企みはわかっている。

ところで、あれを照れずに見るためには一体どうしたらいいのか。
録画でも、オンデマンド配信でも良い。一時停止というものはとても便利だ。落ち着いて最後までストーリーを把握する事ができる。ありがとう一時停止。しかしそのようなものがあるせいで、四十五分のドラマ番組を見るのに何故か六十五分も掛かってしまう。CMを飛ばすことを考えると二十分間以上も照れてしまって落ち着かず、続きを見るために休憩の時間が必要だなどというのはとても非効率だ。ガッデム一時停止。

そんなことを考えるとドラマを楽しみに生活し、それをリアルタイムに見ることに至上の喜びを感じるという人の精神状態が全く分からない。いつ照れて目をそらす時間を取っているというのか。あれか、薄眼を開けてテレビの前に正座し、万が一にも照れた時には硬くまなこを閉じれば良いのか。高等技術か。

そんな人に対しては自分がドラマごときで照れるなんていう恥ずかしいことは絶対に秘密にしなければならない。いやぁたいしたことなかったですねぇとか後ろで拳を握りながら、動揺していることを悟られぬように話さなければならない。

世の中にはこのようなシャイな輩も少しはいるのかも知れない。いや、意外と近くにいるに違いない。しかしよく考えて欲しいのだけれど、そんな人はとても貴重な人種かもしれない。国宝?国宝じゃない?そんな人間はもっと大事にしなければならないんじゃない?優しさ日本!ビバ!シャイ!

なに言ってんのこいつ。と思ったあなたはとても正しい。自分でもなにを言っているのかよくわからない。たまたま、そんな人もいたら大変だろうなぁとほんのちょっと思っただけだ。人間には空想力も必要だと信じてる。

オチですか?そんなものないよ、バカ。