変わり者が世の中から少しずつ消えていく。
あのくそじじいと思わせる潔さと凄さよ。
さっさと生まれ変われよ愛されやがって。
と一人の映画監督が亡くなったことを知って思った。会ったことだってないくせに。

死ぬときに人間は肩書きなどない個人だろうと思う。けれど映画監督という職業は撮らなくなってからも死ぬまでその名前で呼ばれる特別な職業なのかもしれない。

小学校の頃、帰りの挨拶が大嫌いだった。
先生さようなら、みなさんさようなら。
友達のながぬま君も、たかお君も、みなさんのうちの一人になってしまっていた。一緒に帰るたかとし君だってみなさんのうちの一人だった。
そんな訳で帰りの挨拶が大嫌いだったのだけれど肩書きという言葉はあの時のみなさんに似ているなと思う。

好きな人が死んだ日の酒は悲しいくらいに旨い。