NO IMAGE

七日五月

この記事の所要時間: 0 22

昨夜夢の中で誰かと肌を合わせたようだ。 顔も名前も体も何も思い出せない。 そのくせにたしかにそんなことが合ったという記憶だけが抜け殻のように残っている。 まったくなんとも器用な夢を見るものだ。 これで良かったのだと思う自...

NO IMAGE

蜂蜜秘密

この記事の所要時間: 0 34

さぁそこをまっすぐ通り抜けて 余計なところは絶対に触らないでください 右の壁は敏感で左の壁は不用心です 溢れそうになった所をそおっと指で掬うのが美味しいのです ほうらそこは駄目だと言ったでしょうに もとの道に帰って下さ...

NO IMAGE

ミノタケ

この記事の所要時間: 4 32

 文具店の中は消しゴムの微かな香りと現像液を拭きとった後のような匂いが混ざっていて、ここがただの本屋ではないことを主張していた。なんで俺はここに居るんだっけ?確か失恋したか何かでとても疲れていて、トボトボ歩いていただけなのにいつの間...

NO IMAGE

狐祭り

この記事の所要時間: 1 34

 夏祭りの社。  橙色の提灯の明かりがボンヤリと屋台道を照らしている。ふと見ると狐の面がこっちを見ていた。少し神経質そうな後ろ姿をした男が立ち止まる素振りもなく歩いている。そんな男の後ろをちょっと離れて付いて行く南天柄の白い浴...

NO IMAGE

裏道メルヘン

この記事の所要時間: 1 16

 ふっと入ってしまった横道にはなんだかよく分からない標識があった。 「行き止まりません」  行き止まりがあるというのならば解るのだけれど「ない」とは一体どういう意味なのか。表通りから見えたビニールのひらひらが垂れ下がる三輪車...

NO IMAGE

微熱ビール

この記事の所要時間: 0 34

微熱ビールは酒なんかなくたって酔える。 ベッドで一人ダリの絵を真似して見たり、本物のビールも薬になるのではないかと考えたり。 そうだ、どうして曇り空は陰鬱な気分になるのかも考えないといけなかったんだ。だいぶ生きてるのにまだ分...

NO IMAGE

書いている

この記事の所要時間: 1 21

過去に書いたものを書き直しているとよくぞこんなものを書いたなと思う。誰が書いたの?これ。 自分が書いたものであることは間違いないはずなのだけれど、頰をつねりたくなるような猜疑心が湧く。 冷たくなったテキストが書き直してい...

NO IMAGE

仏僧物語

この記事の所要時間: 5 41

 男が座っている。  齢は三十そこそこだろうか。まげの剃る部分、月代には生えかけの毛が目立ち無精髭も甚だしいため浪人風情に違いない。男は町の外れの道端の日陰で片膝を立て、じっと物思いに耽っていた 「誰かとまぐわいてぇ、つまり...

NO IMAGE

リベルタス

この記事の所要時間: 3 5

 呆けている。大の大人が誰も居ない家で真っ昼間から一人酒を飲んでいる。考えなければいけない事は山ほどあるのだけれどどれも手を付ける気がしない。音楽すら邪魔に思えて窓の外を時折伺いながら日だまりに包まれて只酒を飲むわけである。あははん...

NO IMAGE

深夜2時40分

この記事の所要時間: 0 7

もうしばらくこのサイトのデザインは弄らなくて良さそうだなぁ。 デザインばかり弄ってすっかり書く時間がとられてしまった。