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駄文と呼ぶには無駄過ぎる

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咎蟲

1543文字

復讐のことだけを考えて生きてきた。 我が子を殺された恨み。毎年一対ずつ増えていく足。これが百対までなったとき、我が身は大百足に変わるという。復讐を成し遂げる為ならば足を全て食い千切ることさえも厭…

年末戦線異常無し

1058文字

儚という漢字は人の夢と書く。などと戯けたことをいう人がいる。 そもそも落とし所をそれっぽく虚しいところに置こうとする姿勢が余程の根暗か一種の理想主義の塊のような気がする。たいして興味のない言葉に…

電子の海

448文字

疲れた獣みたいに舌を出して歩いている。雑踏の中で皆同じように歩いている。こんなに自分は傷ついているんですよと手に心臓を掲げながら。優しい声を聞くことのできなくなった耳を下に向けながら。 「そんな…

27日10月

198文字

メールボックスから昔のビジネスホテルの領収書メールが出てきたんだけどなんとも言え… Continue Reading →

琥珀色の向こう側

637文字

やっと季節が交配を始めたように思う。ここ数年毎年が異常だと思えるけれど今年は特に酷かった気がする。きっと来年も同じようなことを思うのかもしれない。 季節が混ざり合ってだんだん透き通った季節に変わ…

世界ノ終わり

547文字

寂びれた海沿いの街。 まだ夕焼けまでには時間があるというのに、並ぶ家々の台所の煙突から煙が出ている。 油にまみれた換気扇からつながっているそれは直径20センチほどのスチール製で、昔はどこを歩いて…

飛天飛魚

969文字

御前試合は真剣で行なうとの旨が伝えられたのはまさか前日のことであった。 昨今の御前試合では木刀を使うのが当たり前でよほどの酔狂でも無い限り真剣を使うなど有り得なかった。生命を懸けなければならない…

バーのカウンターで言葉が出ない

319文字

服を脱がすことよりも指輪を外すことのほうが難しい。 そんなことを言ったら妙に神妙… Continue Reading →

チリパウダー

299文字

訳あって辛いものを食べぬように努めていたのだけれどそろそろ大丈夫そうなのでメキシ… Continue Reading →

正しいお土産

420文字

数年に一度、子供の時に川下りのお土産にと貰った蝋石の事を思い出す。その辺に落ちているただのでかい石みたいな無骨でやけに立派な蝋石だった。触るとヒンヤリしたそれは重みがあって立派過ぎて、子供の自分…

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