恵方巻を「えほうまき」などと呼ぶ人がいるがコレは本当は間違いである。
「めぐかたまき」は三姉妹の末っ子として生まれた。一番上の姉の名前は恵方床「めぐかたゆか」といい次女は恵方錦「めぐかたにしき」といった。三姉妹は近所でも有名な秋田美人で、一番上の姉は鉄の折り鶴を投げたり次女はリリーを壁に突き刺したりして遊んで危ないのでマキは宝石屋さんごっこをするしかなかった。ジュワイヨクチュールマキ。大人になった姉妹は「めぐかた」なんておかしな苗字を絶やしてはならないとの父の言葉により全国に婿探しの旅に出かけることになる。ゆかは北海道に、にしきは山梨に、そしてマキは大阪へ。

 長女のゆかはイカ漁師の良き男に惚れてしまったのだがどうしても婿は無理だという。彼は長男だった。父に電話したところ「いいじゃなイカ」と祝福してくれた。こうしてゆかの名前は知床となったが床上手だったかどうかは知る由もない。

 次女のにしきは姉の結婚を知ると責任と罪の重さにふるえた。フルフル。だってにしきも姉と同じく長男坊と付き合っていたから。しかも農家で税金対策必須である。父に電話したところすすり泣きとともに「さとうって甘いよなぁ。仕方なし」といわれた。結果にしきは佐藤錦となった。

 長女と次女の相次ぐ結婚。お祝いでお財布はすっからかんのまきは大阪でくだを巻いていた「あかーん!自由な恋愛してぇのまっき!」思わず忍者ハットリくんのようなタイトルを呟いてしまった時に気が付いた。まき・・・使える。使えるよまき!私の名前は何か巻いてるっぽい気がする!などと今更お茶漬けである。
「干瓢巻」「恵方巻」「海苔巻」これは違和感ゼロ。マキは父に電話をした「お前天才。我が家の名前もコレで残る!」こうして巻はギラギラしていた商人たちを服従させて巻き☆寿司「恵方巻」をリリースしたのであった。いつの間にか「えほう」と間違えた読み方になったのもこの頃だという。コレが大ヒットして婿の希望者が殺到。結果まきは嫁入りを覚悟していたのにもかかわらず婿をゲットしたのであった。
 蛇足であるがご主人の名前はメグミという。
「恵方恵」下から読んだら「みぐめたかぐめ」そう、鵜の目鷹の目の知り合いである。

 #惚気 も「のろけ」などとは読んではいけない。
「ほれけ」の方がきゅんきゅんするに決まっているからだ。

 めでたしめでたし。